Will Conner
サーファーの両親は、フロリダからオーストラリアのバイロン・ベイへ移住する。息子ウィルが産まれると、何と4歳で最初の曲、「Going On Luke's Boat」を作曲。驚いた両親は早速かれにギターを買い与えた。5歳になるとサーフィンを始め、18歳以降、フロリダをベースにしながら旅を続けている。ウィルは、プロ・サーファーとしてのキャリアーこそないものの、キッズの頃から洋服のスポンサーがつくなど、その腕前は高く評価されていた。なぜプロに転向しなかったのか訊ねると、「僕は負けず嫌いだから絶対に負けたくない、でも、友達を蹴落としてまでコンテストで優勝しようとも思わない。だから僕は楽しむためだけにフリー・サーフィンをしている方が性に合ってるのさ」と笑いながら答えた。
その後サーフィン業界に浅く関わりながら趣味の音楽を続けていると、サーフィンの映画などで彼の曲を使用したいと言う話しが舞い込んできた。最初にウィルが組んだバンド、「Tillmans Ridge」だ。ジャック・マッコイのフィルムで楽曲「Suns of Fun」と「SabotaJ」が使用された。以来、ジャック・マッコイはウィルを応援し続けてくれている。ジャック・フィルムの代表作でもある『Blue Horizon』でもウィルの曲が使用されている。また別のフィルム・メイカー、ジョージ・グリーノーが現在制作中のフィルムにもウィルの曲が使われるそうだ。
ロング・ボードの世界チャンピオンでミュージシャンでもある、ボウ・ヤングのステージにゲストでウィルがプレイしたり、ジャックのライヴにゲストで出演したりもしている。ウィルにファースト・アルバムを制作するよう勧めたのもボウだそうだ。現在は、オーストラリアのバイロン・ベイに在住。帽子のデザイナーとしても活躍、マルチな才能を発揮している。