Timmy Curran
今の世代に絶大な人気を誇るプロ・サーファー。持ち前のそのナイスな性格と、エアリアルなどニュー・スクール(新世代)の大技を交えたサーフィン・スタイル、そして彼の甘いルックスはサーフィン界の真のプリンス。そんなトップ・プロ・サーファーのティミー・カランは兼ねてから音楽を愛していた。サーフトリップに出るとき、ギターを欠かしたことはなかった。アフター・サーフの夕暮時、ティミーの奏でるギターと歌声は、一緒に旅する者の心を和ませ癒した。ティミーの歌声は美しく優しい。そんな彼の音楽の才能と可能性に周囲が気付かぬ筈がなかった。そう、それはまさにジャック・ジョンソンのデビューがそれと全く同様だったように。「世界中をサーフ・トリップで訪れ、そこで受けたインスピレーションを自分なりの表現方法で表すんだ」、それがアーティストとしての彼のルーツであると言う。「以前から海に入っていない時は写真を撮ったり、サーフボードを削ったり、また友達と組んだバンドで一緒に演奏したりレコーディングをしたりしていた」。
自宅のバスルームで一人、アコギ1本で録音した曲の一つ、それが日本でリリースされたサーフ・ミュージック・コンピ、『TROPICALIZE II』(ポニーキャニオン/サーフロック)に収 録されているのだが、何とそれがティミーの初のリリース楽曲となったそうだ。その後、本国アメリカでもその甘いルックスと美しい歌声が評価され、Blink 182やニュー・ファウンド・グローリー を発掘し大ブレイクさせた、米音楽業界の敏腕マネージャー、リック・ディヴォー・マネージメントと契約。北米を始め日本、オーストラリア、ヨーロッパでミュージシャンとしてメジャー・デビューすることが決定した!そのメジャー・デビューに先駆け、作年は何と兼ねてからの友人関係にあったフー・ファイターズ全米アコースティック・ツアーの前座に大抜擢された。アリーナ・クラスの会場で大観衆を前にデビュー前の新人アーティストが堂々と演奏してしまうのだから、その肝っ玉はさすがサーファー!フーファイの前座と言うこともあり米MTVの音楽番組に出演したり、アメリカでのティミー・カランのミュージシャンとしての認知度、人気は急上昇している。ラジオもティミーの楽曲を流し始めている。今年2月には同じくプロ・サーファーからメジャー・デビューした盟友、ドノヴァン・フランケンレイター日本公演の前座として全8都市9公演を行ったのは記憶に新しいところ。
アルバムでは、Foo FightersやNo Use For Nameのギタリストとして知られるクリス・シフレットがギターで数曲参加、ギターの他に楽曲「シェイク・ユアーセルフ」ではベースも披露している。